ヴァイオリンとフルート

 そして、2人の演奏が終った。間髪入れずに梨恵と田仲から感想が来た。

「凄い!!二人共とっても上手!!」

「おう、凄過ぎるぜ。」

 2人はまだ何か言いたそうだったが、中々言葉が出なかった。

「僕も、凄いと思うよ。涙菜はたった1日でこんなにも覚えたんだから。」

「そ、そうかな・・・」

 涙菜は少し照れたように言った。

「うん、でも良く覚えてたね。結構前に練習してずっとやってなかったのに。」

「何だか・・・覚えてた。」

「でも、本当に凄いわ。私も涙菜みたいに出来るかしら?」

「私に出来たんだもん、梨恵も出来るよ。」

 すると、突然ドアが開いた。ドアの向こう側にはメイドが立っていた。
 メイドは優奈のほうに向かって歩いて来た。そして、

「優奈様、フルートを御持ち致しました。」

「有難う、長谷川さん。」

 どうやらこのメイドは優奈がさっき言ったメイド長谷川のようだ。

「それでは失礼します。」

 凄い短い時間で長谷川は、部屋を出て行った。