ヴァイオリンとフルート

「じゃ、先攻後攻決めよ。」

 涙菜と優奈の組は優奈が梨恵と田仲の組では梨恵が代表となって先攻後攻を決めた。
 結果、梨恵達が先攻涙菜達が後攻だった。

「じゃ、八重斗如何する?」

「そーだな・・・俺は2人共元気がとりえだから元気な歌がいいんじゃねーの?」

「そーね・・・これなんてどう?」

「おぉーそれでいいんじゃね。」

「私達も決まったよ。」

「じゃ、初めよっか。」

 いよいよ、歌の勝負が始まろうとしていた。採点の機械にはペア曲に設定してあるから、得点を大いに稼ぐコツは、歌声は勿論、強弱、音程、そして、2人のコンビネーション。と言った事を意識すれば大体のいい点になる。でも、二人のコンビネーションがばらばらだったりすると、大いに減点されてしまう。
 梨恵達が歌った。歌の題名は、・・・ご想像にお任せします。(因みにとっても元気な曲)二人は、コンビネーションが抜群だったので、82点と、中々な点数だった。
 次は、涙菜と優奈の番だった。
 曲のテンポはゆっくりで、穏やかな優しい歌だった。涙菜と優奈はフルートとヴァイオリンの曲で、息はピッタリになっていたので、コンビネーションは良かった。そして、涙菜も優奈も低い声、高い声どちらも出せたので、この曲の強弱がうまくいった。
点数は92点涙菜達の勝ちだった。

「あ~あ、負けちゃったね。八重斗。」

「そうだな、でも、楽しかったよな。」

「そうね、涙菜と夜光の歌とっても綺麗だったし。」

「あぁ、お互いを愛し合っている夫婦が歌ってるみたいだったぜ。」

「そうね、2人って夫婦みたい。」

 梨恵と田仲は、涙菜達をからかったつもりだったのだが、2人は2人して、顔が真っ赤だった。