ヴァイオリンとフルート

 三人(涙菜を除いて)は、走って走って走りぬいて学校の女子を振り切ったのだった。

 そして、四人は涙菜の家の前まで来ていた。

「ほらっ、涙菜着いたよ。」

「うん、有難う優奈」

「それにしても、涙菜って怪我多いよね。」

「あぁ、俺もそう思う。」

「これから気を付けようね。涙菜。」

「うん・・・御免ね。」

 涙菜は無意識に謝っていた。

「涙菜、私達に謝っても仕方ないよ。これから気を付けよ?ね?」

「わかった。」

「じゃ、俺も、行くわ。じゃ、明日此処でな。」

「じゃぁ、僕も、バイバイ。」

「私、家に入るね。涙菜また明日ね。」

「うん、バイバイ」

 そうして、四人は別れた。
 涙菜は家に入ると、足首に湿布を貼った。
 涙菜の両親は二人共仕事に出ている。帰ってくるのはいつも深夜0時は過ぎている。
 涙菜は、凄く幼い頃から一人だった。親の愛情と言うものを受けた記憶がないのだ。

「でも、明日は楽しみだなぁ。」

 と、呟いた。
 その後、晩御飯を作って食べた。
 とても淋しい食事だ。そして、風呂を沸かして入り。早々と眠りに付いたのだった。