ヴァイオリンとフルート

 涙菜は授業中は、明日のことで一杯だった。

「(早く学校終って、明日にならないかなぁ・・・)」

「夕闇さん!!聞いてるの!!」

「・・・へっ?」

 涙菜は明日の楽しみのあまり、先生の話を一切聞いていなかったのであった。

「しっかり聞いているようにね!」

「・・・・・・はい・・・」

 クラスの女子が一斉に涙菜を嘲笑った。

「はい、皆さん、夕闇さんを笑うのはそのくらいにしなさい。」

 先生は気付きもしない。少しだが、女子達が涙菜への嫉妬心に出ていると。
 その後、涙菜は先生の話聞こうとはするが、やっぱり明日のことで頭が一杯だった。

 今日の授業がやっと終わりを告げた。

「涙菜、優奈、梨恵帰ろうぜ。」

「うん、そうね。」

「で、でも・・・」

「如何したの?涙菜」

「優奈のファンが・・・」

 その時、昼間聞いたよりもっと大きな足音が教室に近づいて来た。

「「「優奈君!!(以下省略)!!!」」」

「涙菜、優奈、梨恵!!逃げるぞ!!!」

「「「うん!!!」」」

「「「あっ待ってー!!優奈君(夜光君)!!」」」

 涙菜達は、女子達の言う事には耳も目もくれずに、教室を飛び出した。
 靴箱まで、走ったが優奈のファンがまだ追いかけてくる。

「あ、あいつ等しつこいぜ。」