ヴァイオリンとフルート

 ぺシーン!!

 と大きな音がした。その音に皆、動きが止まった。
 

 ・・・涙菜が叩かれそうになった女子を庇ったのであった。

 涙菜の白い頬は確りと赤くなってしまっている。
 涙菜に庇われた女子は、逃げるように走って教室から出て行った。
 それに続いて他の女子達も教室を出て行った。
 そこに、優奈が遣って来た。

「涙菜、遅いから皆心配してるよ?・・・・如何したの?左の頬真っ赤だよ!?」

「ううん、何でもないよ。」

 涙菜の頬を叩いてしまった。女の子は泣きなら涙菜に謝った。

「ご、御免・・・御免なさい・・・夕闇さん・・・」

 泣き崩れてしまった彼女を涙菜は支えた。

「泣かないで?私は大丈夫だよ。それより、私と梨恵の悪口止めてくれて有難う。優奈の事皆好きだもん仕方ないよ?」

「・・・本当に・・・御免なさい。それより、夕闇さん保健室行ったほうがいいんじゃないの?」

「そうだよ?涙菜保健室行こう?」

 確かに涙菜の左頬は少し腫れ上がってきている。

「大丈夫だよ。そんな事していたら、お昼休み終っちゃうよ。私、梨恵達と一緒にいたいの。」

「そう、じゃ、行こうか。」

「うん!!」

 そして、涙菜と優奈は教室から去っていった。

 影で、旋風 亜美が見ていたとは気付かずに・・・