黒猫は闇夜を生きる

~~杉浦守スギウラマモル(警察A)



俺はβSが去っていくのを檻から見てつい叫んだ



「βS待ってくれ!」



近くでは俺らを雇ったデブが気絶してた



「どうした…」



と、βSの一人、ケイが聞いてきた。



「βSはなんで盗みをするんだ。見るとまだ俺よりは若いだろう」



俺はどうしても気になったのだ。色々な泥棒を見てきたがいつも何かを目的とするものがある。彼らにそれは何なのかを知りたくなったのだ。



「「『この世界がつまらないから』」」



三人は少し考えてから同時に言った。あり得ないと思ったが目を見て違うと分かった。




「___…!変えるのか?」



何かは言わなくても分かるだろう。



『ちがうわ。刺激を求めてるの。だーれも楽しませてはくれない』



そう言って彼等は去った…闇の中に…



だがな、俺の中には光が出来た。彼らを捕まえて助けたいという光が…



それを黙って見つめているネコがいるのを知らずに