幼馴染みの空は
私のマンションのおとなりさん

「ななお行こう」

いつもの
ようにむかえにきてくれる空

「うん」

そう
言う私


空とは
小さい頃からお母さんどうし
なかがよくてよく遊んでた

いちばん
近くにいる存在

私を
だれよりもしっている

「ななお
なんかあった」

だから
空には私の気持ち
わかっちゃうんだね

「なんでもないよ」

「彼氏となんかあった?」

「えと………」

「あったんだ」

「………」

空になら
言ってもいいかも
そう思った私

「言ってよななお」

ぜんぶ話した

「そっか」

「………」

「それでも好きなんでしょ?」

「うん」

「頑張って
中岡を本気にさせたらいいんだよ…」

「うん」

自分のことに
ひっしで空の気持ちがわからない私

「ななお」

「(ドキッ)」

私だけに
むけてくれる
そのやさしい笑顔

私はそれが
小さい頃から大好きだった

空ありがとう
空がいてくれたから頑張れたんだよ