着替えが終わり更衣室を2人で出る。


すると同時に男子更衣室のドアも開いた。



「あ、凄い同時〜!」

中から出て来たのは紗枝さんと同じ柄の制服を着た2人。


「お、紗枝お疲れ」

「お疲れ〜」


「2人ともお疲れ!あっ、ゆずちゃんこの2人が同じ高校で同級の永崎幹(ながさきみき)と宮本新(みやもとあらた)!」


『あ、柏木ゆずです』


「「よろしくー」」


「ちなみに!幹はあたしの彼氏だから取らないでねー(笑)」


『えっ!?そぉなんですか〜』


いいなぁ。てかかなりお似合いなんですけど!


長身の二人はモデルみたいだった。

永崎さんは短髪でワックスで立てていて制服を少し着崩してかっこいい。


「で、こいつはもうかれこれ1年くらい彼女いませーん」


永崎さんが宮本さんの頭をぐりぐりしながら笑った。


「うっせーな(笑)」


宮本さんは多分あたしと同じくらいの身長だと思う。永崎さんより少し長めの茶髪の髪。制服をだらりと着崩して学生鞄を背中に背負っていた。


そのまま雑談をしながら外に出た。



「じゃあうちらこっちだから!また明日ー!」

「お疲れー!」


『お疲れ様でした!』
紗枝さんと永崎さんは仲良くあたしとは反対方向に歩いて行った。

「じゃ、お疲れ」


『あ!お疲れ様でしたー』

宮本さんは原付きに跨がりあっという間に行ってしまった。


『ふぅ…』


あたしはゆっくり今日の事を思い返しながら駅に向かった。