ノンストップメモリーズ






しばらく、そのままの時間が過ぎた時だ。


「皆さん、外へ出ましょう。彼らに能力をかけたから、元々仲間であると認識されている筈です」


ナルが、普通の声の大きさでそう言った。

全員が目を見開いていたが、先ほどよりも透明感のある瞳を見ていると、今も能力を使っているのだと分かる。

こんな大勢に、一気に能力をかけたというのか。

普通なら、すごく難しい筈だ。


ナルの言葉を信じ、堂々と真ん中を歩いて進む。


すると、あたしたちは違和感を感じつつも、相手に声をかけられることはない。

なんとも不思議な気持ち。


そう思うと、精神干渉という能力はすごく便利で、すごく怖い。

全部が思い通りになってしまいそうで、もし自分にその能力があったら、と考えると複雑な気持ちになる。


ナルも、自分の能力に対してそう思っているのだろうか。

能力は便利なものであるのと同じくらいに恐怖の感情を与えられる。


と、大部屋の、人の集まる中心らへんを歩いていた時だ。


「なあ、お前らどう思うよ?」


声をかけられた。