ノンストップメモリーズ





コツ、コツ、と聞こえてきた足音に、横にあった部屋の扉に身を隠す。


あたし達がさっきいた場所の後ろから、さらに10人ほどの男女が集まってきた。

一人の女を囲うようにして歩いているところを見ると、あの女が“椿さん”で、リーダーなのだろう。


一体どれだけの人数がいるっていうんだ。

桜なんて、...5人だけなのに。

今いるだけで20人、か。


あたしたちは声を出す訳にもいかず、ただ見ているだけだ。

...ナルならそれは別かもしれないが。


「椿さん、侵入者って...」
「ああ、狙いは多分コイツだ。そして、例の物を持っている筈」
「!!」
「だがあの声、もしかすると───」


コイツ、と呼ばれた男の人がきっと春野さんの友人なのだろう。


椿さんとメンバーとの会話を聞いていた途中、ナルが動きを見せた。

瞳がオレンジ色に染まっている。

真っ直ぐに椿の人たちを見つめているから、能力をかけているのか心を読んでいるのか何かだろう。