「うぃーす。ハル、連れてきたぞ」
「こ、こんにちは......「あ」
先ず、シズさんが大きな声で挨拶した。
それに反応したハルさんは直ぐに仕事道具を仕舞い、立ち上がった。
そこまではいい。
普段通りだから。
その後だ。
シズさんの後ろから顔を出した“それ”は、どうにも見覚えのあるもので。
思わず声を出してしまった。
しかも向こうはこちらに気付いていない様子。
それはそうか。
顔を隠していたのだから。
「ナル、さっき報告があるって言ったよな?」
その先の言葉はなんとなく読めた。
ハルさんの心もそう言っている。
“新入りだ”と。
「んじゃあ、とりあえず自己紹介しとくか!」
見兼ねたシズさんが、少女をソファに座らせ、その場を仕切る。
自由なハルさんと、戸惑っている彼女の気持ちを察して言ったのだろう。
空気を読むのが得意な人だ。
「じゃあ、先ず俺からな」

