ノンストップメモリーズ





と、ハッとした少女は、こちらを見てヘラりと笑う。


「あー...、ごめん。仕事奪っちゃったよね」

「......別に、いい。じゃ、警察呼んでおいたんで」


その顔はとても端整で。


何もしていない僕がこの場に残るのも無意味に感じたため、帰ることにした。

少女の視線を背中に感じるが、振り返らずに歩を進める。


帰る途中、横をパトカーが通ったから、なんとかなっているのだろう。


「金色の瞳、ですか...」


***


...勢いに任せて男二人を捕らえてしまったけれど。

未羽に意識はほとんど無かったといえ、目の前で能力を使ってしまった。


「千衣...、怖かった...私...」

「うん...、もう警察が来てくれたから大丈夫だよ」


まあ、見ていた様子はないし、まだ下を向いて怯えている。

警察からは少し質問されただけで、男たちを捕らえたのはあの能力者だということになっている。


怯える未羽を寮に送るため、その場から離れることにした。

これ以上あの店内にいれば余計に未羽が怯えてしまうかもしれないから。



未羽を送った後、あたしも部屋に戻ろうとしたが、桜へ行くことにした。