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1日の授業が終わり、放課後。
未羽と二人でファストフード店に来ていた。
ポテトとジュースを頼み、もう既に話し込んで三十分は経過しているだろうか。
未羽との話は飽きが来ないから良い。
「───でね、私、その...、」
と、話の流れのまま、未羽が顔を赤く染めた。
周りの人が妙なくらい盛り上がっていて聞こえにくい。
「清水先輩のことが、好き、なの...」
「.......え?」
「だ、だから!清水先輩のことが、恋愛感情として好きなの!!」
................、
.........、
............................。
「未羽が、あの人を?」
未羽が言ったことをそのまま問い返すと、大きく首を縦に振り、肯定の意を示した。
「な、なんで?どこが?!」
「え、えと、その...、」
驚きがそのまま勢いに変わったあたしの反応に驚いた未羽は、
恥ずかしいのか俯いてどもっている。
...何だろう。可愛いな。
「結構前の話なんだけどね、私、カバン泥棒にあったんだ」
照れ隠しなのだろう、ほんのり紅く染まった頬を押さえながら話す。
そんな未羽を見ていると、少しだが周りの空気も和らいで感じる。
...だけど、なんだカバン泥棒って。
そんなの聞いてない。

