翔太20歳 真優19歳
いつも通うスーパーの自動ドアが
開き、外に出る。
さらに髪が伸び、それを横に結ぶ。
花柄のワンピに高いヒールの靴。
昔と変わらず流行りの服を着て
視線をあびている私。
スーパーから徒歩10分の所に
ある一軒家のドアを開け、入る。
「ただいまーー」
「お、おかえり真優♪♪」
「お母さん!?何で!?」
いつもいきなり現れるお母さん。
「あれ翔太くんは仕事?」
「そう。夜に帰ってくると思うけど」
「寝たわよ。」
にこっと笑って2階を指差す。
「ありがとう。いつも」
「いーえ♡♡んじゃ帰るね?
また来るから!」
「うん、またね!」
ガチャン、とドアの閉まる音がする。
2階に静かにあがりドアを開く。