朝食を食べ終えた僕達はいつものようにエリアさんのきまぐれ散歩をしていた。


「ねぇ、レン。エリアさんはいつも散　歩してるけど……どうして？」

僕はずっと思っていた疑問をレンに聞いてみた。


「あぁ……魔力を集めてるんだ。」

レンはあくびをしながらサラリと答えた。


「へぇー……魔力かぁ…………………」


　


「って！?うぇぇぇぇぇっ！？」


「うっせーなぁ。別に珍しくないだ　　ろ？まぁエリアは　水、氷、風、光
　の4つの魔力を持っている。」

「すっ、すごい！！！！
　レンは何の魔力を持ってるの？」

「俺は　炎。エリアと比べて格が違う　から1つしか持ってないけどな。」

すごい。魔力なんて見たこともないし、聞いたこともなかった僕は魔力を見てみたいと思った。


「あのっ！エリアさん！！！」

「ん？どうした？カイル」


エリアさんは歩くのを止め、綺麗なオッドアイで僕を見た。



「あっの！えっと…………エリアさんは　たくさんの魔力を使えるってレンか　ら聞いて…………………………
　その……魔力を使って何かして見せ　てくれませんか？」