私がお嬢様をやめる時

顔を洗い、椅子に座る。
水嶋は手慣れた手つきで
私の化粧をした後
長い髪をセットしてくれる。


完璧なコーディネート
上品なメイクや流行りのヘアアレンジ…
水嶋は私が大学へ行ってる間
ファッション誌を見て
勉強しているのだろうか。
なんかこの顔でファッション誌とか
笑える。


ファッション誌を
読みふける水嶋を想像して
ニヤニヤしていると。


「本日もお綺麗でございます。」


と、全てを終えた水嶋が
仕上げの一言を発する。


…余計なこと言わなくていいわよ…