菜々穂の家族像と
私の家族像
どちらがマシなのかわからない。
菜々穂はお兄さんが家を出てから
あの屋敷にずっと一人だ。
それはそれですごく寂しいと思う。
でも、そんな菜々穂が
楽しそうな瞬間がある。
それは水嶋さんがお迎えに来た時。
口では「水嶋なんか。」とか
水嶋さんの悪口ばかり言っているけど
実際、水嶋さんの前にいる菜々穂は
生き生きしてる。
水嶋さんが菜々穂の家にやって来てから
菜々穂は変わった。
外見だけじゃなくて
家に帰るのがどことなく楽しそう。
菜々穂はいつも
水嶋さんは無表情だって
愚痴をこぼしているけど
私と清美は知ってる。
菜々穂が見てないところで
水嶋さんが笑ってること。
菜々穂を車に乗せて
運転席へまわる時
すごく嬉しそうに微笑んでた。
私にはわかる。
水嶋さんは菜々穂が好き。
でも、その感情を殺してる。
愛に飢えてる菜々穂に
優しく笑いかけたら
菜々穂は一瞬で水嶋さんに恋をする。
水嶋さんはそれを避けてる。
だからわざと多くを語らず無表情。
深入りしないようにしてる。
菜々穂に言いたいけど…
菜々穂は
自分の気持ちに
気づいていないみたいだし。
なんだかもどかしい。
そんな時
山崎の事件があった。
私の家族像
どちらがマシなのかわからない。
菜々穂はお兄さんが家を出てから
あの屋敷にずっと一人だ。
それはそれですごく寂しいと思う。
でも、そんな菜々穂が
楽しそうな瞬間がある。
それは水嶋さんがお迎えに来た時。
口では「水嶋なんか。」とか
水嶋さんの悪口ばかり言っているけど
実際、水嶋さんの前にいる菜々穂は
生き生きしてる。
水嶋さんが菜々穂の家にやって来てから
菜々穂は変わった。
外見だけじゃなくて
家に帰るのがどことなく楽しそう。
菜々穂はいつも
水嶋さんは無表情だって
愚痴をこぼしているけど
私と清美は知ってる。
菜々穂が見てないところで
水嶋さんが笑ってること。
菜々穂を車に乗せて
運転席へまわる時
すごく嬉しそうに微笑んでた。
私にはわかる。
水嶋さんは菜々穂が好き。
でも、その感情を殺してる。
愛に飢えてる菜々穂に
優しく笑いかけたら
菜々穂は一瞬で水嶋さんに恋をする。
水嶋さんはそれを避けてる。
だからわざと多くを語らず無表情。
深入りしないようにしてる。
菜々穂に言いたいけど…
菜々穂は
自分の気持ちに
気づいていないみたいだし。
なんだかもどかしい。
そんな時
山崎の事件があった。

