「…っ。」

少しよろめく水嶋。
ラウンジは騒然となった。

3発、4発と水嶋が殴られる。


どうしてやり返さないの!?
水嶋がやられるような相手じゃない。
あの拳を片手で受け止められたんだから
こんな奴一発で
ノックアウトできるでしょ!?


私は恐怖で涙目になっていた。




「そこ!!!何やってる!!!」


誰かが教授を呼びに行ったらしく
駆けつけたのは米村教授だった。


米村教授はバッと水嶋と恭平の間に入り
軽々と恭平を押さえ込んだ。

程なくして何人かの教授が駆けつけた。
恭平はそのまま
両腕を押さえられたまま
どこかへ連れて行かれた。


私は慌てて水嶋に駆け寄る。

「ばか!あんな奴に殴られるなんて。
綺麗な顔が台無しじゃない…」