「お嬢様に何かあっては
旦那様に申し訳が立ちません。」


はいはい。
ボディーガード兼執事ですもんね。
でも、一夜から始まる恋だって
あるかもしれないじゃない…


「お嬢様がお酒に慣れるまで
お酒のお相手なら
わたくしがいたしましょう。」


「は?」


何を言い出すの!?この執事…
水嶋の顔を見るが
やはりいつもの無表情。
ちょっとは笑ったりしたらどうなの!?

「もういい。」

私はこれ以上話すのを諦め
再びベッドに横になろうとした。
…あれ?
私着替え…

「み…水嶋!?」


「はい。」


「私いつの間にドレス…」


「わたくしが着替えを致しました。
ドレスが
シワになってしまいますので。」


「な!?」


私はいたたまれない気持ちなって
布団を被り


「ばか!出てって!!」


と、水嶋を追い出した。

着替えさせたってことは
下着姿を見られたってことでしょ!?
どういう趣味してんのよ!?
あんたのほうが
よっぽど危険じゃない!!

私の服を脱がす水嶋を想像して
真っ赤になった。

なんなのよあの執事!?