「お父様が悪いのよ!!
私にこんな完璧執事をつけるから!」

「わたしは
最高の執事を依頼しただけだ。
まさかこんな若い執事だとは
思っていなかったんだ。
それを知っていたら断っていた…」


「よく言うわよ。依頼だけして
どんな執事か
確認もしなかったくせに。」

私の言葉で黙り込むお父様。

「お父様はお兄ちゃんが家を出る時
私を海外に連れて行こうとした。
でも、私は海外に住むなんて嫌だった。

それは私のワガママ。
寂しい思いをするのは
お父様について行かなかった私が悪い。
それはわかってる。

お見合いの話を聞いた時は
すっごくイラっとしたけど
それは2人なりに私の幸せを
考えてくれていたんだって思う。

だからね、私の幸せを願ってくれるなら
水嶋とのことを認めて欲しい。

水嶋は
この家で唯一私の理解者だった。」