私がお嬢様をやめる時

私は一人部屋で考えていた。

私がこの家を出て
一人暮らしを始めたら
水嶋はどうなるんだろう。

次の依頼主の所へ行くのかな?

もし次の依頼主が私のような
お嬢様だったら…

同じように接するんだよね。

そう考えたら
なんだかすごく胸が苦しくなった。




水嶋を手放したくない。




なにより
一人暮らしなんてしたくない。
ただでさえこの空間が寂しいのに
一人暮らしなんてもっと寂しい。


そんな事を考えていたら
水嶋がやって来た。