準備が整った事を確認すると。
「では・・・・目を開けてください」
達央は優花の言う通りゆっくりと目を開けた。
そして目を開けたその先の景色に達央は絶句した。

目を開けたその先には無数の星が空一面に輝いていた。
まるで手を伸ばせば掴めてしまうほど。
達央の手が自然と輝く星に向ってのびる。
「すごい・・・」
どの星も強い光をはなっている。
まるで自分が星の一部にでもなった様な感覚に
凄い以外の言葉はかき消される様だった。

横で寝転がっている優花はそんな達央の反応にホッとしている様だった。
自分のとっておきの場所を大好きな人に見せたい。
それはずっと・・・ずっと願っていた、優花の夢でもあったからだ。
この場所は優花の叔母が優花が高校生の頃連れてきてくれた場所だった。
初めて見た時の感動は凄いものだった。
凄いという表現では足りなすぎる・・・優花の目には自然と涙が光っていた。
そしてその時に
いつか大切な人が出来たらこの星を見せてあげたい思った。

でも今回、見せたかった理由はそれだけではなかった。