行きたいところをいろいろ考えてみたが
やっぱり思い浮かぶところはあそこしかなかった。

私はその場所をメールした。
しばらくすると達央から返事が来た。
「いいよ!じゃあ飛行機のチケットは俺が手配するから」
そのかわり宿泊先は優花が手配するする事にした。
優花はワクワクする気持ちを抑えつつ
旅行の準備に取り掛かった。


旅行当日
達央の車でいざ羽田空港へ・・・
そこから向かう場所は…北海道だった。

北海道は優花が生まれた場所で、幼稚園まで過ごした場所でもある。
親戚が皆、北海道にいるため
優花は長期連休などをもらうとよく一人で祖母の家に遊びに行っていた。

北海道に着くと空港でレンタカーを借りた。
向かう先は祖母の住む小さな町。
山に囲まれたその町は人口も2000人足らずだが
優花はそんな祖母の町が大好きだ。