「桜沢さんを食事にお誘いしたいんだけど優花も一緒に付き合ってくれない?」

やっぱりね・・・
ある意味これも引き立て役というのかしら・・・

先日のキス事件のこともあり
絶対に会いたくない。
でもキスされたなんて美由紀には絶対言えないし・・・・

なんでいつも私ってこうなるの?

「ねえ・・ダメ?合コンじゃないし・・・いいでしょ?
それに嫌なら途中でぬけてもいいし」
私はあんたの何なのよ!と言いたくなる気持ちをおさえて
「私には彼氏がいるから・・・彼氏以外の男性と食事とかできません。」
そう言った。
これなら大丈夫だ!そう思ったのだが
美由紀の口からとんでもない提案が出された。

「だったら彼氏も呼んでWデートは?・・・それいいよ。うん・・うん」
何一人で盛り上がってんの?
「いや・・・それも無理」
今、達央と桜沢があったらどうなるだろう。
想像しただけでも怖い。
「無理・・無理無理・・無理だよ」
「なんで?」
何でって・・いえる訳ないじゃん。
だが美由紀は話を勝手に進めようとしていた。
「美由紀、マジ無理だって・・・」
「だったら彼氏と相談してよ。返事は明日聞くから」

・・・・一難去ってまた一難ってこういうこと?
その日のランチのクラブサンドがおいしかったのか
まずかったのかもわからないほど頭の中が真っ白になった。