指の動きに合わせて優花の身体も大きく跳ね上がる。
足は指の先までピンと伸びてちょっとの刺激にも敏感に反応し
優花の声が部屋に響き渡る。

優花の額に浮かんだ汗を手で拭う様になでるとそこへちゅっと
キスとした。
二人の視線が絡み合った。
すると達央が少し困ったような表情でフッと笑った。
「ごめん・・・もっと余裕があると思ったんだけど
優花のさっきの顔見ちゃったらもう我慢できない」
ステージでも聞かない甘い声に優花は胸の奥を
掴まれる様な感覚に襲われた。

・・・だからその甘い声は反則です。

そう言いたい気持ちを堪えた。
正直優花自身も余裕がなかったからだ。

優花が頷くと達央は優花の腰を掴むと
ぐっと引き寄せた。



どのくらい経ったのだろう
優花はいつの間にか目を閉じていた。

・・・寝ちゃった?!
そう思い目をパッと開けると目の前には優しそうな目で優花を見ている
達央の顔があった・・・
「達央さん・・・私・・寝てた?」
「さんは・・いらないっていったでしょ?」
さっきまでの行為を思い出し顔が真っ赤になる。
そんな優花をみて達央がフッと笑った。
「・・・1~2分?かな・・・」
そういうと優花の少し汗ばんだ前髪をなでる様にかきあげた。

「やっと本当の意味で俺の物になったね・・・」
優花は黙って頷くと達央の顔を見つめた。