***** 「トーヤ君っ!このお花 くださいなっ!」 私がそう叫ぶと黒いエプロンをした 私の大好きな人が 「またお前かよ…」 と、だるそうに文句をたれながら 店の奥から顔を出す。 「だって大好きなんだもん! スイセンとトーヤ君が!」 「はいはい、勝手に言ってろ。」 このやり取りが日常となっている今、 私は少し不安になってきている。