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「トーヤ君っ!このお花
くださいなっ!」


私がそう叫ぶと黒いエプロンをした
私の大好きな人が


「またお前かよ…」


と、だるそうに文句をたれながら
店の奥から顔を出す。



「だって大好きなんだもん!
スイセンとトーヤ君が!」




「はいはい、勝手に言ってろ。」



このやり取りが日常となっている今、
私は少し不安になってきている。