「ん。じゃあ次はこれ。」
また大量に別の花が渡される。
「おわっ
あ、これスイセンだ。
やっぱり可愛いな~そしていい香り。」
すうっと花に顔を近づけて
甘い香りを嗅ぐ。
「お前、ほんとスイセン好きだな。」
ふふ、っとトーヤ君は笑う。
そうだよ、トーヤ君は笑顔が一番かっこいい。
まるで大きな花が咲くように、
私まで笑顔になちゃうその
トーヤ君の笑顔が、私は大好きなんだ。
「うん。好きだよ。
スイセンも、トーヤ君も…。」
「おい、勤務中だぞ。早く補充してこい。」
あれれ、さっきの笑顔はどこにいったのやら…
「はあい」
私は少しダレた返事を返した。