「じゃあな、早く寝ろよ」 もう家に着いちゃった。 トーヤ君はもうすでに背中を向けて 歩いていた。 後ろ姿もかっこいいなんてずるいね。 「送ってくれてありがとう! トーヤ君、大好きだよー!」 何回伝えたかわからない 「大好き」 「はいはい」 返事は相変わらずそっけない。 何回でも伝えるよ。 トーヤ君の心にちゃんと届くまで、 何回も。