「…死ぬのが~…怖くないの?」

「別に。正直どうでも良い。
死んだら 死んだで、ただ
それだけのことだ。」

「何か、冷めてるなぁ。
君のこと、つまらない って
言う人 多いでしょ?」

「うるさい。」

「即答する辺り、当たってた
って ことだね~。」

「黙れ。」

「酷ッ…!初対面の人に対して
その言い方は、無いでしょ…。
失礼な奴だなぁ…!」

「いや どっちが、失礼だよ。
後、お前 人じゃないだろ。」

「良いとこに 気づくね~!
その通り、人じゃないよ!
僕は、死神美少年 宮野君で~す!」

「…その キラキラスマイル やめろ。
それにしても 死神の癖に
随分と平凡な名前だな…。」

「なになに?もしかして 中二病 的な
名前でも、想像してた?
あんなもの フィクションに
決まってるでしょ~。」

「…俺からすれば、お前の存在が
すでに フィクションだよ。」

「本当に、失礼な奴だなぁ…!
陰湿系 軟弱 男子の癖に…。」

「誰が、陰湿系だ。
毒舌 自称 美少年が。」

「な、何だと!自称 なんかじゃ ないぞ!
それに君にだけは 言われたくないね!
顔のパーツが崩れてる癖に!」

飛び掛かってくる、死神。

「マジで、どっちの方が失礼だよ…!
つ~か、頬を引っ張んな!
地味に痛ぇ っての!」

「うるさい、その崩れた顔を
もっと 崩壊させてやる!」

「~ッ…!いい加減に…しろッ…!」

ゴツンッ! と 鈍い音が響く。
あまりにも しつこいので
ちょっと、お灸を据えてやった。

「う…うぅ~…痛いよぉ…」

「調子に乗った罰だ。」