響く…頭の中に…。

綺麗な声だけが、響き続けてる。

俺の、思考回路をも
狂わせてしまうほどに…。

突き動かされる…この声に…。


訳…分からないな…本当に…。


誰の、声なんだよ…?

「…すけ…。」

何で…思い出せないんだよ…?

「…助けて…て。」

聞いたことあるはずなのに…。

「助けてあげて…。」

大切な物だった…気がするのに…。



「助けてあげて!真司君になら
 出来るよ、きっと!」



心臓が脈打った。

動く感情と体は、止まりそうにない。

分かった…やってやるさ。

どうせ、最後の日なんだから…
1度くらい…変な物語の…





主人公に なってやるさ…!