「ま、待って伊織!早い!」


「むーり!早く望奈斗ちゃんとちゅーしたいんだもん」


「……っ///」


もうほんと照れるんだけど!


「ほら着いた!入って入って!」


そう言って押し込まれる。


「先に俺の部屋行ってて」


「う、うん。」


伊織の家には何回か来てるんだ。

今日みたいなことがよくあるの。



カチャッ



伊織の部屋は、よく整理されている。モノトーンで揃えられていて、すごくオシャレ。私の部屋より綺麗かも…。


「どこ…座ろう…。」


いつもはそんなに意識してなかったけど、あんなこと言われると妙に意識してしまう。