「私のこと見てる人なんて1人もいないから大丈夫。そういう伊織だって女子に騒がれてるじゃんか…。」


そう言うと、


はああああ…。


と頭上からなんとも長いため息が聞こえてきて、


「望奈斗は可愛いんだからね!?そろっと自覚して!…まあ無自覚なところも可愛いんだけどね。」


過保護な父親かよ。ていうか、私可愛くないのに。


「てかさ、さっきのヤキモチ!?ねえねえ、そうだよね!?」


「う…そ、それは…!…うう、そうだよ、悪いっ!?」


「ああああ!なんでこんなに可愛いの!それ、反則だからね。」