ヒグラシが鳴く夕方―… 「はい!できた♪」 「わあ!樹莉!帯絞めてくれてありがとっ」 「い―え☆」 そうなのです。 今から花火大会!! 優雨くん達と、見に行くつもり♪ 「姫乃可愛い♪」 「そ、そう!? 樹莉も可愛いよ―!!」 「遥あ?用意できたよ―??」 樹莉は、階段から顔を出して 遥くんを呼んだ。 「分かったあ!玄関で待ってて―!!」 遥くんの返事を聞いて、私と樹莉は 階段を下りて玄関に行った。