W王子【完結】











「ねぇねぇ姫乃ちゃんっ」

「んー??」


振り向くと、さっきいた女の子達の内の一人が、いた。


只今、掃除の時間であります。


「優雨のストーカー見つけたよぉ!」

「そーなんだあ」

「姫乃ちゃん、リアクション薄いよぉ!」


そう言って私の頭をちり取りで叩いた。


「うぅ…だってそんなに凄いことじゃないじゃ~ん……」

「まぁ、それもそうだけどねぇ…」


そう言うと、女の子はベランダに腰かけて、長い足を組んだ。


「姫乃って呼んでいい?」

「え!?別にいいよっ」

「ありがと♪私は樹莉でいいからっ」

「うんっ」



わわぁ…
樹莉ちゃんって、
美人だし
モデルさんみたい…