W王子【完結】










「あ!!もしかしてさぁ…またアレじゃなあい??」


一人の女の子が呟いた。


「……アレ??」


私が不思議な顔をして言うと、知らない女の子が教えてくれた。


「ストーカーだよ、ス・トー・カー!!」

「あー!」



そういや、遥くんも言ってたなぁ!

優雨くんはよく、ストーカーされるって!



「きっと優雨の教科書トカ、袋に入れて取っておいてるんだよぉ!」

「何それ超ウケるしぃ!」

「キャハハハハハ!!!!」




ゆ……優雨くん…


額に血管浮き出てますが……







「津高ちょっと来い!」

「はぃ!!?」



イキナリ優雨くんが私の腕を掴んで
廊下を走り出した。





「ちょっと速いよぉ!!」