下駄箱で待つ、小林さんのとこに駆け寄る。




「姫乃ちゃん!どーだった??」


超ウキウキ気分の小林さん。


「それが…付き合えないって……」

「え?」







小林さんは、ピタリと止まる。






「こういう時もあるよっ」


私は小林の頭を、ぽんぽんっと叩いた。




「そんなあ…」



今にも泣きそう…
どうしよう……




「きっとあの人が、忘れられないんだね!!」

「え?」


それ、さっきの女の人も言ってたような……



「じゃあね!聞いてくれてありがとね!!」



そう言って、小林さんは走り去ってしまった。