大雅side
うわ、俺、まじでやべぇ……
「さつ…」
あんなことしてしまったからか、
さつきに避けられる毎日。
仕方ないだろ……。
さつきがずっと好きで
今はもっと好きで
可愛いから触れたくなるんだから。
「最近、中村さんとラブラブしてないですね。大雅くん」
「裕貴、まじうるさい」
「ふはははっ、わかった!
お前ついに狼になったな?
それで下手っぴだから……」
下手っぴ………
下手なのか、そうなのか……。
放課後、部活が終わり教室に偶然居合わせた俺と裕貴。
さつきは東雲と帰ったらしい。
だよな、避けられてるし。
「まぁまぁ、裕貴くん。
君にレクチャーして差し上げようか?」
「レクチャー?」
「そうさ…」
ゴクッと鳴る喉。
裕貴は俺に近付いて……

