「言えないことしてたのかー。

“寒い~”

“だったら温めてやるよ”

“えっ、きゃぁ”

“ほら、逃げんなって。
ここ触るとお前一発で熱くなるだろ?”

“あぁんっ”

みたいな?
どう?あってた?」


ここ、教室。

裕貴くん、わかってる?


何も言えないあたしとさつきを見て、
大雅が教科書で裕貴くんの頭を叩いた。


いい音が出たね、裕貴くんの頭さん!


「いってー」


頭を自分でよしよしする。


そんな会話してないよっ


って、さつきが赤くなってるけど………


もしかして……


大雅は平常運転だし、

いや、でも………