ホテルは空港から徒歩30分の場所にある大きな大きな外観だった。 フロントの人に名前を言うと部屋のカードを渡され、あたしたちはお世話になる部屋へと向かった。 エレベーターはガラス張りで景色が360°見える構造になっている。 「ちょっぴり怖いね」 「ふっ、下見てみ?」 「やだよ、怖いもんっ」 無理矢理頭を押され下を見てしまった。 「いやぁぁ、怖いぃぃっ」 慣れない高さ 慣れない風景 この人意地悪だ。 「渉のばかぁぁぁ!」 エレベーターの中、 監視カメラに向かって叫んだ。