マンガみたいな事が起きました。*続*


「さつきー!」


「舞ちゃんっ」


「おりゃぁっ!!」


あたしの強烈アタック&スパイクが決まり、1セット目は勝利


でもここまできただけあって、
敵のチームは強い。


ここで負けたら絶対悔しい。


「東雲、次も頑張れ」


「そうそう、俺もあんな風にボール打ってすっきりしてぇ!!」


大雅と裕貴くんに褒められて少し嬉しかった。


気になる審判は、


「舞さん、すごかったですね」


普通ひいきとかで自分のクラスのそれも決勝の審判なんてしないんじゃないの?


「あは、先生そんなとこ見ないで下さいよ」


あたしきっとひどい顔で打ってるよ?


「見ないと審判できないでしょ?
それに……かっこよかったなぁ」


耳打ちで褒めて囁く渉のがかっこいいし!


「はいはいはい、5分休憩終了。
先生、審判席に戻って~」


裕貴くんに指摘されて
ムッとした顔を全面に出していたのは見なかったことにしよう。