外を見れば、緑の葉がゆさゆさ揺れている。 そういえば、もう少しで梅雨の時期だなぁ。 階段の下、踊場から廊下に繋がる2階。 そこには、椅子があってその空間は窓ガラスで枠組されている。 ちょうど2階まで伸びている木が 一本あった。 「ふぅ……」 俺はよくここを使う。 特に授業がないとき。 相川と話し終わり癒しを求めるとき。 以前、舞と別居していたときもここに来た。 その時は、ちょうど冬で降り積もった雪を見ることで病んだ心を治癒した。