「家にいるときは……あたしの王子様でいて…」 重いかな? これって、『仕事とあたしどっち?』の嫌な質問と被ってるんじゃないかな。 「よくできました」 ご褒美に、そう言って唇を重ねる渉がもっとほしい。 あたしは、首に腕を巻き付けて距離を縮めた。 「積極的だな」 「素直になれって言ったのは渉だもん……」 渉、好きだよ。 パソコンの画面はいつしか真っ黒になり、淫らなあたしと色香の溢れた渉を映し出していた。