優しい光

夜の街を乱れた制服のままフラフラと

ほっつき歩いていた。



「ゔっっ....」


さっき出されたものが喉の奥からでで来て嘔吐した。



「ゔっーゲホゲホッ、気持ち悪ぅ....」



路地に入り吐いていると



「ちょ、和田さん?!」



聞き覚えのある声だと思ったら




「あんた、また.....」



虚ろな目でみていると



「どうしたの?なにがあったわけ?」


色々と聞いてきて、頭ギンギンする



「うるさい。だまって気持ち悪くなる」



「大丈夫?俺の家においで」



何言ってんのこいつ


「あんたばかじゃないの。
こうなったのも自分のせいだから
構わないで」


男を振り切り帰ろうとしたら



「だめだって!このまま行ったら
また変なやつに捕まるから!」



そういうとまた、私の腕を引っ張り


少し街から外れた住宅街まで連れて来られた。



「ちょ、ここどこよ。あんたいい加減にして....」



「俺の名前は優光。久我山優光。
覚えといて。」



久我山優光(クガヤマユウヒ)


クラスのやつの中で初めて覚えた名前。




「だから、覚えるから離してっ」



「やだ。」


そういうと私の言葉を無視して


自分の家まで引っ張って行った