7年越しのラブストーリー

翌日の一般公開は8時半から一般の人たちを入れる。
私たちはやはり、その時間までに100枚くらいの生地を焼いた。
教室の前では、一生懸命に呼び込みをしていたり、来てくれたお客様に注文を聞いたり、フルーツを切ったり、クレープを仕上げたり…
みんなが自分の仕事を一生懸命にこなしていた。

オープンから始めの30分はみんなで頑張ったが、それからは交代で文化祭を見る。
私と薫は1時から真尋くんとお兄ちゃんと約束しているので、遥やほかの女子に先に見て来てもらうことにした。

私と薫は1時近くまで、様子を見ながら家庭科室で生地を焼き、クラスに運んだり、仕上げを手伝ったりしながら過ごした。
途中、遥が「喉渇くでしょう?」と持って来てくれたペットボトルのお茶を飲みながら…