7年越しのラブストーリー

「そっか。じゃあ良かった。
千夏の話しを先に聞いていい?」

私は頷くと、先に用意したリストバンドとタオルを渡した。
「まずはこれ。
プレゼントと言うか…、
大学でもバスケ続けるって聞いたから、リストバンドとタオル。良かったら使って」

「ありがとう」

驚いたみたいだが、真尋くんが受け取ってくれて安心した。

でも、次が本題。

すごくドキドキするけど、しばらく会えなくなってしまうから、今、頑張って伝えなくちゃ!

私は深呼吸をすると話し出した。

「あとね。
私、真尋くんのことが好きなの。
お兄ちゃんに対する"好き"じゃなくて、真尋くんが言ってくれたのと同じ気持ちっ…」

最後まで言う前に、真尋くんに抱きしめられた。