7年越しのラブストーリー

真尋くんは、ブラックのままコーヒーを飲んだ。

私はバックから財布を出すと
「真尋くん。私の分いくら?」と聞いた。
真尋くんは、なぜかその言葉にビックリしていた。
そして言った。
「これくらい、いいよ。俺が奢るから」
と。
「でも…」と食い下がるが、
「千夏。俺の方が年上なんだし、これくらい甘えてくれ」
頭をポンポンとされながらそう言われたたら、
「分かった。ごちそうさまです」
と、頭を下げるしかなかった。
そして私は、財布をバックにしまった。
その様子を見ていた真尋くんは、安心したように微笑んだ。