「私、それほどお人よしじゃないわよ。
実穂とは距離を置いた付き合いするわよ」
私は実穂を見ながら言った。

「そうね。私も、そうさせてもらう」
薫も言う。

私は重ねて言う。
「実穂ごめんね。
友達だと思っていたから、噂を流しているのが実穂だとは信じたくなかった。
でも調べるほどに、あなたしかいないとなって…ホントにごめん」

「…ちょ、ちょっと。
千夏…、薫…」
焦る実穂。

そんな実穂を余所に、薫は真由にも言う。
「真由。
私と千夏は、真由とも距離を置かせてもらうね。もちろん、祐子や遥ともね。
代わりに、中野さんや三澤さんとは仲良くさせてもらいたいんだけど…いいかな？」

「もちろんいいよ」
笑顔で答えた中野さん。

「こちらこそよろしく。私も、浅井さんや宮野さんと仲良くしたいと思っていたの」
三澤さんも言ってくれた。