7年越しのラブストーリー

そんな攻防が続き、残り時間は3分を切った。
得点は同点。
何とか追いついたけど、まだ油断できない。

佐藤くんがタイムをとってくれた。
汗をふき、水分補給をする。

「浅井。残り時間、工藤と勝負できるか?」
佐藤くんに聞かれる。
「みなみと勝負?」
「あぁ。工藤はそれを望んているはずだ。
どうだ?できるか?」

私は、薫·真由·中野さんを順番に見た。

「千夏。千夏なら大丈夫だよ」
こう言ってくれるのは薫。
「そうだよ。みなみちゃんの期待に応えて、尊敬される先輩でいてあげてよ。みなみちゃん、いっつも千夏の話ばかりなんだから」
と真由。
「浅井さん。
浅井さんなら大丈夫!私たちも出来るだけフォローするから、1対1の勝負見せて!」
これは中野さん。

3人の言葉に、力強く頷いた。