「…前から考えていたんだ。
私、いつまでも千夏の代わりじゃイヤなの。
…最初に、そばにいられればいいって言ったのは私だけど、やっぱり、私を見てほしい。
そして、私を好きになってほしい。
…だから。
私のわがままなんだけど、別れてほしいの。
そして…。
もしシゲが、私をちゃんと好きになってくれることがあったら、もう一度付き合いたい。
その日まで、待ってるから…。

だからゴメン。
そして、サヨナラ」

真由は一気にそう言うと、公園から走り去った。

俺は、そんな真由の後ろ姿を、ただ見送ることしかできなかった…