7年越しのラブストーリー

真尋くんと店員さんが私を見る。

「うん、いいんじゃないか。
いつもより大人っぽく見えるけど、今日は髪下ろしているから合ってるし…」
真尋くんが言ってくれた。そして、
「よし、このまま着て行くか。
すいません。これ、このまま着て行くので、タグ取って会計してください。あと、着ていた服を袋に入れてください」
「はい、かしこまりました。
お客様、少々お待ちくださいませ」

私を無視して話が進む。
店員さんがハサミを持ってきて、タグを切ってくれた。
また真尋くんが会計しようとするから必死に留めた。
何とか自分で会計してお店を出た。

「それくらい買ってやるのに」
ちょっと不機嫌気味に言う真尋くん。
「ワンピースだって買ってもらったのに…」
抵抗する私。
「いいんだよ。俺が好きで買ってあげたいんだから」
そう言い合いながら、8Fのレストランフロアに向かった。